こころの病と瞑想

ほとんどの日本人は物心がついたころから、ストレスとの付き合いが始まります。

学校や幼稚園、保育園での集団生活、勉強、受験、就職、結婚、妊娠、出産などです。

最近になって、うつや自立神経失調などのいわゆる「こころの病」が大きく取り上げられてきましたが、
これはひと昔前と比べて、一般的な個人が受けるストレスが増えてきていることが原因だと考えられてい
ます。

よく「こころと体は表裏一体」だと言われますが、実際にうつや自立神経失調になると体も不調になって
きます。

人間には自律神経というものがあり、活動の神経である「交感神経」とリラックスの神経「副交感神経」
に分類されます。

一旦ストレスにさらされると、交感神経が優位な状態になり、呼吸が浅く、早くなります。

またアドレナリンが放出され、心拍数や血圧があがって、戦闘モードになります。

ストレスと戦おうとするわけです。

ですが、現代のストレス社会では、この戦闘モードが長時間になることで、こころの病が増えていると言
われているのです。

そこで副交感神経を優位な状態にすることが有効な対策になってきます。

今、注目されているのが瞑想です。

瞑想は宗教的なイメージから、なんだか怪しく捉えられがちです。

ですが、一般人よりも大きなストレスと戦っている一流のスポーツ選手や大企業の経営者の多くが、ここ
ろを平穏に保つために行っています。

やり方もとても簡単で、椅子などにリラックスして座り、目を閉じて、吸ったり、吐いたりの呼吸に意識
を集中させるだけです。

すぐにいろんな雑念が浮かんできますが、それを手放して、また呼吸に意識を戻していきます。

これを5分でもいいので毎日行うと、忙しいときでも、いつもよりリラックスしていることに気づくと思
ますよ。

うつや自立神経失調の治療としても行われているので、精神的に疲れていると感じたら、是非やってみる
べきです。
金本博明 治療法